ソビエト連邦時代から続く、ロシアにおける密告の文化が、現代でも根強く存在しています。
BBCニュースの記事によると、ウクライナ戦争に批判的な意見を持つ人々を対象に、ロシア国内で密告が増加しているとのこと。
記事では、様々な理由で他人を密告するロシア人の事例が紹介されています。
例えば、「アンナ・コロブコワ」と名乗る女性は、自分がウクライナ戦争に批判的だと思う人を片端から通報しており、これまでに1397通の通報文を書いたと語っています。
彼女の行動は、多くの人々が罰金を科されたり、解雇されたりする結果につながっています。
ロシアでは2022年2月のウクライナ侵攻以降、新しい検閲制度が導入され、「ロシア軍の信用を毀損した」とされる行為に対して厳しい罰則が設けられました。
このような状況の中で、密告は政府による監視と制裁の手段として利用されています。
記事には、密告によって職を失った人々や、政府から「外国の代理人」と認定された人々の話も登場します。
これらの事例から、密告がいかに個人の生活に深刻な影響を与えるかが伝わってきます。
ロシアの密告文化は、国家の安全や政治的な目的を守るためというよりも、個人的な恨みや経済的な利益を追求する手段として使われていることがあります。
このような状況は、社会の信頼関係を脅かし、人々の間に不信感を生み出しています。
ウクライナ戦争が続く中、ロシア国内での密告はますます増える可能性があり、その社会的な影響は計り知れません。
以下、ネットの反応
密告ってこんなに身近なものだったんだ…怖すぎる
戦争を支持しないだけで、こんなに大変な目にあうなんて信じられない
政府のやり方は正しい。国の安全は最優先されるべきだ
この密告文化、ロシア社会をさらに分断してるよね
個人の恨みで人生を狂わせるなんて、許されることじゃない
密告者が英雄扱いされる社会なんて、絶対におかしい
ウクライナ戦争に批判的な声を封じ込めようとするのは、ただの言論弾圧だ
密告が増えるってことは、それだけ不満が多いってことだろう
こんな状況でも密告を選ばない人たちがいることに希望を感じる
ロシアの将来が心配だ。このままでは内部崩壊するかもしれない
ソ連時代とはちょっと違うのは、”密告者”のプライバシーが赤裸々であることかな。
そりゃまあ、そうですよね。密告者と言ったら失礼。告発者とか言うのが正しい。
正々堂々、告発なさって、いらっしゃる。
もちろん、政権が変われば、逆に告発されることもあるのだろうけれど、それは、摂理だよね。