石破茂首相、消費増税は「当面は考えない」

石破茂首相は、13日のNHK番組で消費税増税に関して「当面は考えていない」と明言しました。社会保障の安定的な確保が重要であり、消費税にすぐに頼ることは考えていないとしています。また、岸田文雄前政権で行われた定額減税については「物価高に国民が苦しんでいるが、政府も同様に影響を受けている。現時点でそれを実施するべきではない」として、再実施には否定的な見解を示しました。
この番組には与野党9党首が出席しており、議論は多岐にわたりました。自民党の政治資金パーティー収入不記載事件に関連して、立憲民主党の野田佳彦代表が企業・団体献金の禁止を主張したのに対し、石破首相は「なぜ企業・団体献金がダメで、個人献金ならいいのか」という疑問を呈しました。また、「立民内部にも企業・団体献金の廃止に反対する声がある」とし、過度な規制に警戒感を示しました。

野田氏は、細川内閣の政治改革関連法において、企業・団体献金は政策をゆがめる可能性があるとして廃止の方向に向かっていたことを指摘し、今さらそれを問い直すのかと批判しました。しかし、石破首相は「企業献金はダメで、個人は純粋だというのは幻想だ」と反論し、立民の求める規制が現実的でないと牽制しました。

さらに、公明党が自民党非公認の前議員を推薦したことに対しても議論がありました。野田氏は「自民と公明が共犯だ。党としてのガバナンスが成り立っていない」と批判しましたが、公明党の石井啓一代表は「推薦は地元の公明支持者の理解を得ている」と述べ、立民からの批判は筋違いだと反論しました。

石破茂首相、消費増税は「当面は考えない」　NHK番組で説明、定額減税も

石破茂首相（自民党総裁）は13日のNHK番組で消費増税について「当面は考えていない。今のやり方でどのように安定的な社会保障を確保するかということだ」と述べた。…

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