中国の大学運営において、政治の影響が強まっている現状が明らかになりました。北京大学をはじめとする112の「国家重点大学」では、学内の学長事務室が廃止され、その機能が全て中国共産党委員会に移行することが決定されました。
この動きは、学生による民主化運動を警戒した習近平指導部の指示によるものです。
学長事務室の役割には、教員の養成や学生の成績管理などが含まれていましたが、これからは共産党委員会がこれらの事務を一手に引き受けることになります。
この変更は、政府による学生運動の監視と管理をさらに強化する狙いがあるとされています。
過去には、党委員会の権限が強化された後も、学生たちは様々な形で抵抗を示してきました。
最も顕著な例としては、一昨年の「白紙運動」があります。これは、ゼロコロナ政策に反対する学生たちがSNSで組織し、広範な社会的支持を得た結果、政府は政策の撤回に追い込まれました。
今回の大学の自治権限の中央集権化は、学問の自由に対する大きな後退となる恐れがあり、中国の学術環境にとって重要な転換点となるでしょう。
Yahoo!ニュース
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以下、ネットの反応
こんなのマジで自由の抑圧だろ、いい加減にしろよ
習近平って本当にやりたい放題だな、こええわ
これでまた一つ、中国の大学が息苦しくなるな…
政治に口出しするなってのが、そもそもおかしいんだよ
また一歩、オーウェルの世界に近づいたな
学問の自由が死んだ日だな、悲しすぎる